祇園の一角にひそかに佇む「ZENBI -鍵善良房- KAGIZEN ART MUSEUM」は、2021年1月に開館した。開館記念特別展として、「黒田辰秋と鍵善良房 − 結ばれた美への約束」展は現在開催中。
京都の祇園町清井町に生まれた黒田辰秋は、十代で木漆工芸の分業という制作過程に疑問を持ち、素地作りから加飾までを一貫制作する独自のスタイルを確立、生涯京都を拠点に活躍して1970年には木工芸の分野で初めての重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。
黒田と鍵善の縁は、1931年、27歳の黒田に同世代であった十二代当主 今西善造が店舗の大飾棚制作を依頼したことからはじまった。ともに京都に生まれ育ち、ものづくりを生業とする二人は親交を深め、黒田の作品に惚れ込んだ善造はその後も数々の調度を依頼し黒田もまたその信頼に見事に応えた。
本展では、鍵善が⾧年大切にしてきた貴重なコレクションを一挙公開されている。黒田辰秋との交流の軌跡を窺える展覧会に、ぜひ訪れてみては。
イベント情報 | |
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イベント名 | 開館記念特別展 黒田辰秋と鍵善良房 − 結ばれた美への約束 |
日時 | 2021年1月8日(金)~6月27日(日) 10:00~18:00 (入館は17:30まで) |
場所 | ZENBI -鍵善良房- KAGIZEN ART MUSEUM(京都市東山区祇園町南側570-107)>>> Googlemap |
参加費・入場料 | 一般1000円、大学・高校・中学生700円、小学生以下無料 |
その他 | 休館日:毎週月曜日(祝休日の場合は翌平日) |
EVENT
21.01.19 TUE 20:23